一般的な経験の浅い方向けのFXの本では、「損が生まれた場面ではナンピン買いすることで平均のコストを下げることができる」等と述べられていますが、正直に言うとそれはかなり大きな引っ掛けが待っています。76-8-115

まずはじめに、ナンピンのやり方に関してごく簡単に述べます。76-13-115

仮定として100円で1ドルを買ったとします。76-4-115

$買いですので円安ドル高になるほど儲けが出るわけだが、思っていたのとは逆に1ドル95円まで円高に推移したとします。76-7-115

この場面で保持し続けたとしたら損失が回復するまでには5円分、ドル高に向わなければなりません。76-9-115

損は出来るだけ早く回復したいと願うだろう。76-16-115

この状況を乗り切るため最初に売買したのと同じ額の$(ドル)を1ドルを95円で取引します。76-17-115

それによって、全体の単価は1ドル=97.50銭まで下げることができますつまり、半分の幅で円安ドル高が進めばマイナスを失くせます。76-5-115

この流れがナンピンのやり方です。76-10-115

このように、ナンピン買いの方法を目にすると「なるほど」という風に思うが、市場は易々と思った通りにはなりません。76-2-115

元々、1ドル=95円が下値だということなど、誰一人として分かりません。

例として、外国為替市場がかなり強い円高トレンドであれば1ドル=95円では収まらず、更に一段の円高が進む危険性は高いです。

仮定として、1ドル=97.50円でナンピンをするとしても1ドル95円までドル安が速んだら、ナンピンしたポジションについても為替差損が生じます。

そういう状態では初めに保有したポジションと一緒にダブルで損失を被ります。

それほど、ナンピン買いはややこしいです。

であるなら、為替が自らの脚本とは反対にみるみる行ってしまった場合、どのようなやり方で危険性を回避すればいいのでしょうか。

そこで選ぶべき対策は2つあります。

ひとつは観念して、損切りをする事です。

もうひとつは、その段階で、自分か所持しているポジションを小さくする事によって再度為替が元のようになるのを黙って待つことだけです。

ちょっと後ろ向きな手段だと思う人もいるでしょう。

けれども、自分が保持している買いポジションにマイナスが出た時、適切な術はこれよりいいものはありません。

勿論、考え方としては、ナンピンを入れるという術もあるように思えます。

だがナンピンは自分か損失を出している状態で、買いポジションを縮小するどころか逆にポジションを積み重ねていく方法である。

この考え方では、リスクを制御することなどとても無謀だと考えるべきです。

ナンピン買いを続けられれば最終的には損を取り返せるかもしれません。

だが、そうなる先に投資資金はマイナスになってしまいます。


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